テニス部 県新人大会

〈団体の部〉  〈個人の部〉

 保護者の皆さま、地域の先生方、コーチの皆さまには予選よりたくさんの応援をいただき、本当にありがとうございました。 また、OBも応援してくれました。ありがとうございます。選手たちは、地区予選から県新人大会までしっかりと戦い抜くことができました。夏の暑く厳しい環境での練習は、すべてこの大会にむかって努力してきたものでした。その成果をコートの上で発揮することができたと思います。毎日の練習の積み重ねはわずかであっても、試合で得られたその成果は大きなものでした。毎日少しずつ、しかし確かに成長することができました。

 今年の春は誰もが当たり前だと感じていた、「テニスを一生懸命に練習して、総体で自分のベストを尽くす」ということができなくなってしまいました。選手たちは、練習できない苦しい状況が続くなかで競技へのモチベーションが揺らぎ、自分のすべきことを見失うこともあったと思います。それは、誰にとっても本当に厳しい逆境であり、たんに練習できないということ以上に戦わなければならない感情が自分自身にあったと思います。それだけに、この新人戦のコートに立つ選手たちには、みなそれぞれの困難に立ち向かってきたという大きな意義がありました。そしてまた、実際にこうして多くの人たちの協力によって公式戦を開催していただき、テニスができる環境はずっと変わらないものではなく、競技に関わる多くの人たちの善意よって成り立っていることを実感しました。

さて、団体戦では強い選手をどこにおくかではなく「どれだけ総合力があるか」が問われましたね。何人か強い選手がいても、それ以外が負ければそれで終わってしまいます。いかにそうした状況をそこまでの練習によって作らないようにしていくのか。チームの最大の課題がそこにあります。また、今回の対戦では「とても勝てそうにない」「自分より強い相手との対戦は嫌だ」という精神状態で試合にはいってしまっている部分があったでしょう。そのことについて「悔しい」という感情を残して欲しい、そして具体的な問題解決を毎日の通常練習のなかでおこなって欲しいのです。

 ミーティングでは試合を通して、特に通常練習での課題意識が議論されていましたね。半年後に迫る高校総体へ向けて、徹底した練習効率の向上が必要です。しばらく大会のない時期が続きますが、そうした時間に自分に向き合って、半年後の自分はどうしていたいのか、本当はどういうプレーを目指しているのか、その答えを見つけだしていくべきなのです。まずは自分の試合そのものを冷静に振り返って、課題意識を変えていきましょう。次の大会に向けて成長させられることは何か。そのことを常に問い続ける冬にできるはずです

 一人ひとりが少しでもレベルアップできるように頑張りましょうね!