デンマークpart2!生徒の1年間留学体験記

皆さん、こんにちは!

デンマーク留学体験記第2弾です!今回も楽しい情報盛りだくさん!

それではまいりましょう!!

以下はF.Yさんからです!

僕は2022年8月から2023年7月までロータリー青少年交換プログラムにてデンマークに派遣させていただきました、大成中学校ステューディアコース5年生(高校2年生)のF.Yです。

前回は、第一弾として留学に至るまでの過程を紹介しましたが、今回はデンマーク留学中のことについて紹介させていただきます。

(まだ第一弾を見られていない方は是非こちらからご覧ください!↓)

今回も前回と同じく、いくつかのトピックに分けて紹介していきます。また、ページの最後に写真もいくつかありますので是非ご覧ください!

①デンマークに到着した時のファーストインプレッション&想像との違い。

ホストファミリー

現地での学校生活&日常

①デンマークに到着した時のファーストインプレッション&想像との違い

2022年8月7日。僕ははじめてヨーロッパの国、デンマーク・コペンハーゲンに到着しました。

まず到着して思ったことは、8月であるのに気温がとても過ごしやすいこと。

近年の日本の夏のような蒸し暑さは無く、カラッとしており、気温も25度前後でした。

また驚いたことに、デンマークは緯度が高い為、夏場と冬場で日照時間の差が大きく、夏場は長い時で夜の22時過ぎまで明るく、その後も薄明るい状態のまま午前3時ごろにはまた明るくなり始めるような日もあります。

学校の社会の授業で白夜について学んだことはありましたが、実際に体験したことはなかったので、とても良い経験でした。

しかし、冬場は日照時間が短く(極夜)、日照不足からか体に気だるさを感じる日々が多く、その時に初めて太陽の光の大切さを実感しました。

(これでもデンマークはまだマシな方で、さらに北のノルウェーやフィンランドはより厳しいそうです。)

デンマークの想像との違いは、デンマークは環境先進国と言われているので、SDGsという言葉が世間に浸透しているのかな?と思いきや、学校の生徒やカウンセラーの人などに聞いてもあまり知っている人は少なく、知っていてもなんとなく、、、。というような人が多かったです。

つまり、デンマークではSDGsという言葉がなくても、環境への取り組みや、平等に対する考えが日常生活に当たり前として浸透しているのだと思いました。

その時、もちろんSDGsや環境保護といったワードが世間に知れ渡ることは良いことですが、日本はそういったワードが先走ってしまい、それに対するアクションが少し少ないのでは?とも思いました。

②ホストファミリー

僕は1年間の滞在中、3つの異なる家庭で滞在しました。

どのホストファミリーもとても良い人で、デンマークでの滞在をより有意義なものにすることができました。

それぞれの家庭で家族やお家の雰囲気も異なり、デンマークの異なる家庭の生活様式を体験することができよかったです。

簡単にそれぞれのホストファミリーの紹介をさせてもらいます。

—ファーストホストファミリー—

ファーストホストファミリーは、ホストファザー、ホストマザー、2人のホストシスター(18歳、16歳)の4人家族で、ホストファザーは政治関係、ホストマザーはジャーナリスト、2人のシスターは学生で、そのうちの1人は僕と同じタイミングでアルゼンチンへロータリー交換学生として行っていたので、数日しか会うことができませんでした。

お家はとても大きく、プールもあり、ホストファザーが趣味を兼ねて、20頭を超える牛や羊、鶏を飼っていました。

家の周りは自然に囲まれており、景色もそのエリアで1番いい、湾を望むことのできる絶好のロケーションで、僕の住んでいる周りに建物が並ぶ街の景色とは全く異なり、自然に癒されながら、日々のびのびと生活することができました。

–セカンドホストファミリー–

セカンドホストファミリーは、ホストファザー、ホストマザー、ホストシスター(17)、ホストブラザー(16)の4人が一緒に暮らしており、さらに上に2人のブラザーがいますが、それぞれ大人になり、長男はアイルランドで大手SNS会社で、次男はコペンハーゲンで小学校の先生として働いているそうです。

また、ホストファザーは中学校で英語と数学の先生として、ホストマザーは音響機器メーカーで働いていました。

僕と、ホストブラザーとホストシスターは同じ高校(gymnasium)に通っていたので、学校のことについて質問することができたり、年齢も同じくらいのだったので色々話しやすかったです。

お家は、もちろんファーストホストファミリーほど大きくは無いですが、北欧らしいスタイリッシュながらも落ち着きのある雰囲気がありとてもHygge(ヒュッゲ)※でした。

※Hygge(ヒュッゲ)とは、デンマーク語の表現で、居心地の良い雰囲気、幸せな時間などの意味を表し、デンマーク人が生活する上で大切にしている言葉です。

–サードホストファミリー–

サードホストファミリーは、ホストファザー、ホストマザーの2人暮らしで、息子さんと娘さんもいますが、お互い大学生でデンマーク国内の異なる街でそれぞれ生活しています。

ホストファザーはシステムエンジニア、ホストマザーは専門学校の教師として働いていました。

同じ年代の子供がいなかったため、少し寂しく感じることもありましたが、やがて慣れていきました。

お家はホストファザーのお父さんが昔まで住んでいたお家で、元々農家を営んでいたので、周りは農場に囲まれていました。ですが、周りが開けているため遠くまで景色を眺めることができました。

③現地での学校生活&日常

デンマーク滞在中、僕は地元の公立高校へ通っていました。

生徒数は500人ほどで、1クラスあたりの人数は30人ほどと日本の学校とさほど変わりませんでした。

学校内で留学生は僕1人だけで、授業は基本デンマーク語で行われるため、難しい部分も多くありましたが、先生や生徒が度々英語で説明してくださったり、デンマーク語のレッスンをマンツーマンで行って下さったり、英語の授業を多く受講したりと色々工夫していただけたので、毎日楽しく生活することができました。

また、デンマークの学校では暗記や問題をひたすら解く。というような授業はあまり無く、グループディスカッションや、自分の考えを書き出し、発表する授業、課題が多く、自分で考える力、それを共有し対話する力。を大切にし、社会でも役立つ実践的な授業を多く行っていると思いました。

スケジュールは、始業時間8:00、授業時間は55分、コマ数6コマですが、朝礼や清掃時間などが無いため下校時間は14:30で、基本的に部活動も学校内では行われていないため、スポーツなどをしたい生徒はクラブチームなどに参加していました。また、フィットネスセンターに通いトレーニングしている生徒も多くいました。

日本の学校よりも下校時間が早いため、下校後もそれぞれの好きなことをする時間が確保でき良いと思いました。

週末前の金曜日の授業後にはよく、学校近くの丘や、友達のお家などでパーティーが開かれ、他のクラス、学年の生徒と交流する機会も多くありました。

年に数回、学校で開催されるパーティーもあり、その際は先生方も参加し、食堂内の椅子が全て撤去され、ミラーライトにDJの方が来て、ハイテンポな音楽と共にお酒※などのドリンクを楽しみながらパーティーを楽しむ(ほぼクラブの様な感じです。笑)というようなイベントも開かれます。

日本の学校とは全く異なる文化ではじめはとても驚きました。

※お酒について

デンマークでは16歳からアルコール度数の低いお酒(ビールやワインなど)を購入することができ、18歳以上になるとウォッカなどを含む全てのアルコール飲料を購入することができるため、高校生でもお酒を飲むことが可能です。

ちなみに、僕の行っていたロータリー青少年プログラムでは、飲酒は禁止されています。

以上、留学中の基本的なことについてお話させてもらいました。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は、他の留学生との交流やデンマークに1年間留学してわかった事などを紹介します!(たぶん、次回が最後になると思います。というのも、まだ第三弾を作っていないので、次回で僕の伝えたいことが書き切れるかわからないからです。笑)

引き続きよろしくお願いします!

7月の夜22時ごろの様子。夏場は22時でもまだ太陽の光があります。

IMG_7880

ファーストホストファミリー宅近くからの風景です。

IMG_2211

ホストファミリーとの写真です。

3

学校の授業風景です。

4

学校内の様子。廊下にもハイチェアのテーブルやソファ席などが至る所にあり、グループワークを行ったり、他のクラス、学年の生徒と交流をすることができます。

IMG_3318

学校内で開かれたパーティーの様子です。

IMG_2998